2020年9月23日更新「マンガワン」『ドクザクラ』のネタバレ・あらすじ情報です。
山之内刑事からの情報を頼りにサクラの居場所を探すアツシ。
あともう少しのところで突然刺されてしまい…。
マンガワンでドクザクラの最終話が更新されました!
— MITA (@MITA_mitenai) September 22, 2020
ハーレムを築いた男とヤンデレの結末を山本やみー先生の美しい絵でお送りしています!
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ドクザクラ第32話のネタバレ・考察はこちら↓
ドクザクラ 第33話のあらすじ・ネタバレ
アツシが目を覚ますと、そこは病室でした。
刺された腹部が痛みます。
アツシの病室に看護師が入ってきたので、アツシがどうやってこの病院まで来たのか尋ねてみました。
「ご自分で救急車呼ばれたんですよね?」
そう言われてもアツシにはそのときの記憶が全くありません。
点滴を変えようとする看護師の制服に書かれていた “やまほたる総合病院” という病院の名前を見て、目的地にたどり着けたことを確信しました。
「ここに夜風サクラという子が入院していませんか?」
と看護師に聞いてみたものの、返ってきた答えは「わからない」というものでした。
考え事をしながらふと看護師を見て、目に入ったのはアツシへの好意の数値。
その数値は-99で、殺意を抱いているレベルです。
咄嗟にアツシは点滴を変えるのを待つようにお願いしましたが、看護師はアツシのその言葉に不審な反応を示しました。
「もしかして、私の顔覚えていました?」
この看護師は、アツシのことを刺した人物でした。
ユキヤのことが大好きで、アツシがユキヤに罪を押し付けたことを恨んでいるようです。
「ユキヤ君に悪いと思わないの!?」
ヒートアップした看護師はアツシの首を絞めます。
体に力が入らず抵抗できないアツシ。
あわや殺されそうなそのとき、ロングヘアの女性医師が看護師をアツシから引き離しました。
その女性医師のアツシへの好意は100000096。
サクラに間違いありません。
「やっぱりここにいたのか」
アツシがサクラに話しかけたところで、サクラは倒れてしまいました。
アツシは急いでサクラの病室を探しますが、サクラについて「何を聞かれても答えるな」と主治医からのお達しが出ているようで、誰も何も教えてくれません。
アツシの着ていた服の内側から、見覚えのない封筒のようなものが落ちました。
中を見てみると、アツシ宛の手紙が入っています。
子供が描いた様なたどたどしい文字で、アツシに伝えたいことが綴られていました。
サクラは意識不明で動けない中、寂しい気持ちを我慢し続けていましたが、どうしてもアツシに会いたくなって、同じ病室で亡くなった少女の体を借りてアツシの元まで会いに行ったことや、本当の体はボロボロだからアツシに見られたくないことなど…。
マインド=アイを使ってサクラの病室を見つけ出したアツシは、サクラに向かって語りかけます。
サクラは15年前のまま全然変わっていないのに、すっかり変わって汚れてしまった自分の姿を見られることが怖くて逃げていたことなど、アツシが今まで胸の内に秘めていた想いを伝えました。
「アツシくんはぜんぜん変わってないよ。ずっとカッコいいよ。アツシくんが来てくれて、本当はとっても嬉しいの」
サクラはもう体を動かせませんが、必死に心の中でアツシに話しかけます。
サクラの “嬉しい” という言葉に合わせるかのように、病室に桜の花びらが舞い込んできました。
その年の桜は、全国で同時に咲き誇る異例の満開でしたが、3日後に全て静かに散っていったようです。
アツシが病院でサクラと再会した翌週。
道ですれ違った親子に目を向けても、数値が見えません。
アツシはもう、マインド=アイの能力を失っていました。
サクラの病室でサクラの母親と遭遇しましたが、そのときにはもうマインド=アイはなくなっていたようです。
アツシがスマホで時間を確認したちょうどそのとき、メッセージの通知音が鳴り響きました。
件数は3件。
送り主はエミ、るるな、ユメノです。
これからは数字に頼らずに自分の目や自分の足で歩んでいこうと決意しているアツシは、彼女たちがくれたメッセージに返信はせずそっとスマホをポケットにしまいました。
「さくらの花言葉は “じゅんけつ”。何も変わらないってことなの!だからね、15年後もいっしょに、さくらを見ようね」
これが幼い頃、2人が交わした約束でした。
サクラがかわいかった作品だった
— ご飯にシチュー (@422_530) September 23, 2020
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ドクザクラ 第33話の感想・考察
アツシを刺した人物は、サクラの入院している病院に勤務している看護師でしたね。
前回予想していたサクラの母親ではなく、ユキヤのことでアツシを恨んでいる人物でした。
看護師は、どうやってアツシがそこに来ることを把握したのか謎ですが、きっと執念でアツシのことを見付けたのでしょう。
意識不明のはずのサクラが子供のような姿のまま行動していたので、肉体が殺されるまでは「もしかすると幽霊なのでは?」とも考えたりしましたが、全然違う少女の体をずっと借りていたようです。
もしかすると、1話のサクラ登場時にアツシがサクラのことをサクラだとすぐには信じられなかった理由は、「サクラが意識不明でずっと病院にいるはずだと思っていたから」だけではなく、「顔が違ったから」というのもあるかもしれません。
たまたま同じ病室に入院していたミサキちゃんという子の体を乗っ取って病院から抜け出したようですが、ミサキちゃんの家族や病院関係者は相当驚いたのではないでしょうか。
今回の一番の見どころは、病室でサクラの本当の体と対面するところだと思います。
アツシがサクラに気持ちを伝えるシーンはグッとくるものがありました。
1話目でサクラが現れた頃のアツシは、女の子たちを利用していたり、サクラに対しても冷たく接したり、嫌な部分がとても多かったですが、あの病室での姿が本当のアツシなのだと感じました。
「嫌な奴だな」と感じていた連載開始時とは打って変わって、アツシの事情を知った今ではアツシのことを悪く思えません。
ずっと他人の悪意に怯えながら必死に生きてきた結果、あの楽園が出来上がったのだと思うので…。
サクラに対しても抱いている印象が、最初と今で大きく変わりました。
動けない状態でもひたすらにアツシのことを想い、15年経っても変わらずに大好きだと言えるサクラのことが今では可愛く見えています。
おそらくサクラは、桜が散っていったときに亡くなったのではないかと思いますが、最後にアツシと一緒に過ごせて幸せだったと思います。
できれば2人で仲良く生きて欲しかったですが…。
サクラとマインド=アイを失ったアツシが、その能力に頼らずに自力で生きていこうと前向きに思えたことは嬉しいです。
アツシが苦しむはじまりとなったサクラの母親が、もうアツシのことを憎んでいないのかもしれないことも、アツシの心を軽くしてくれたのでしょう。
アツシに協力し続けてくれていた女の子たちとの関係はもう終わってしまうのかもしれませんが、彼女たちにも幸せになって欲しいです。
自分に言い訳しながらも未だにアツシに連絡をするぐらい好きなようなので、「これからはアツシがマインド=アイに頼らずに彼女たちと向き合って、新たに関係を築いていく」という未来が待っている可能性も少しはあると思います。
マインド=アイやマインド=インの能力については、結局わからないままでした。
マインド=インは、アツシに会いたくてたまらないサクラの気持ちが生み出した能力なのかもしれません。
そしてマインド=アイは、アツシがサクラの母親から悪意を向けられたときに芽生えた他者に対する恐怖心が生み出したもので、そのトラウマを乗り越えたから能力を失った…ということなのかもしれません。
全33話とあまり長くはありませんでしたが、最後まで先が読めない展開の連続でおもしろい作品でした。
サイコサスペンスかと思ってた漫画がこんな泣ける作品に化けるとは。
— ななおにうむ (@borraguignol) September 23, 2020
久しぶりにえ?ってならん漫画の最終回やった
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