2021年6月20日更新「マンガMee」『奈落の花』のネタバレ・あらすじ情報です。
放火騒動から一年後。
3人はそれぞれに生きがいや居場所を見つけ…。
シェアハウスに集った女性たちの物語がついに完結!
奈落の花104話のネタバレ・考察はこちら↓
奈落の花 105話のあらすじ・ネタバレ
海の見える部屋で、ジュリはアイコとつばさに宛てて手紙を書いています。
髪の毛をバッサリ切り、今はショートカットになっています。
シェアハウスを出てから、ジュリと海は海を守る会の青年に会いに行きました。
その青年は、以前ジュリとつばさが柏木麻衣子の病室で出会った人物です。
彼は、ジュリが以前ブログを炎上させた犯人だと気付きましたが、怒ったりせず、親身に相談に乗ってくれたのでした。
ちょうどその頃、海の会に所属している老夫婦が民宿を閉めようとしていて、ジュリたちはそれを手伝わせてもらえることになりました。
その他にも、人手が必要なお店がいくつもあり、生活には困らずにすんでいます。
海辺で何度か観光客に炎上動画の件でヤジられることがあったようですが、地元の人たちが守ってくれました。
それも全部、麻衣子が今まで地道に活動してきたお陰で、信頼関係が築けていたからなのかもしれないとジュリは感じました。
ジュリと海が麻衣子の看病を始めた頃には既に、麻衣子は別の病気を併発しており、余命いくばくもない状態でした。
しかし、奇跡的に目を覚まし、外出ができるほどまで回復しました。
放火騒動があったあの夜、アイコが海の罪をかばってくれたから最期を看取ることができ、海はアイコに感謝しているようです。
ジュリとつばさに会いに行く道中。
ケントが運転する車の中で、アイコはジュリとつばさからの手紙を読み返していました。
現在アイコは妊娠しており、安定期に入るまで再会を延期してもらったのでした。
朝羽の海にて、ジュリとつばさは料理のセッティングをしていました。
テーブルには、豪華な料理が色々と並んでいます。
そのほとんどを海が準備してくれたようです。
結婚したアイコにサプライズでお祝いを張り切って計画しているジュリは、車の音が聞こえて一目散に迎えに走っていきました。
海と2人きりになったつばさは、
「ジュリさんと幸せになってくださいね」
と笑顔で伝えました。
到着したアイコとケント。
ジュリ、つばさ、海は2人の元に走って駆け寄りました。
海辺で再会したみんなの顔には、笑顔があふれていました。
奈落の花 105話の感想・考察
今回は、ジュリの近況報告から始まりました。
ジュリと海は、朝羽の海で、地元の人たちと仲良く協力しながら暮らしているようです。
過去に色々とやらかして、海を守る会の人々にも迷惑をかけたジュリですが、受け入れてもらえてよかったです。
麻衣子はもう亡くなってしまいましたが、その前に意識が戻り、海と一緒に過ごすことができて、麻衣子も海も恨んだり後悔することなくお別れできたのではないでしょうか。
残念ながら、ジュリと実家の家族たちの溝は未だ埋められていないようですが、朝羽の海で新たな居場所を見付けられたので、もう寂しくならずにすみそうですね。
他者と自分を比べることをやめ、目の前の幸せを大事にできるようになったジュリは、素直に人の好意を受け取ったり、好意を返せるようになりました。
昔のジュリは、利用するために誰かの優しさにつけこみ、心から信用できる存在がいない感じでした。
しかし今では、誰かの思いやりに対して感謝の気持ちを持っていると思います。
GOKUで出会った元お客さんの人吉さんに手紙を書いていたのも、人吉さんの純粋な思いやりの気持ちを大事にできるようになったからなのでしょう。
人吉さんはとても優しい良い人だったので、今でもきっとジュリのことを心配してくれていると思うので、ジュリからの手紙が来たらすごく喜んでくれそうですね。
まさか最終回で、人吉さんの名前が出てくるとは予想してなかったので、なんだかすごく嬉しい気持ちになりました。
今回とても印象的だったのは、登場人物全員の表情です。
普通に会話しているだけなのに、全員穏やかで優しい表情をしていました。
みんな腹に一物抱えている感じで、隙あらば誰かを貶したり、傷付けたり、悪意を抱いたり、ギスギスしていたのが嘘のように、みんながお互いのことを想っている様子でした。
各々が幸せを見付け、自分の人生に向き合えているので、これからも末永く友情が続いていきそうです。
みんなが笑顔で再会できて、とても良いラストだったと思います。
どれだけどん底まで堕ちたとしても、前を向く強さがあれば幸せになれることを教えてもらえました。
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